4月!タガメを冬眠から起こす

冬眠明けのタガメ

冬の間、上陸越冬させていたタガメを起こしました。タガメは3月下旬から4月に目を覚まし水辺に戻る、とされています。今年は暖冬なこと、オスメス2匹ずつで繁殖に不安があることから、早めに起こすことにしました。オス1匹は駄目でしたが、オス1メス2からタガメ繁殖チャレンジを開始します。

※タガメは2020年に種の保存法の「特定第ニ種」に指定され、商業目的の捕獲・売買が禁止されました。新たに売買で入手することはできませんのでご注意ください。

タガメの生活史と越冬方法

成虫になったタガメは秋にかけて盛んに餌を食べるものの、11月頃から食欲が落ち翌春まで越冬に入ります。越冬の方法には地上で落ち葉の下や泥などに潜り込む「上陸越冬」と、水中でじっとする「水中越冬」の2種類あります。11月頃から野生個体が減少することから、タガメは陸上越冬する割合が高いとされています。

陸上越冬させる場合、タガメの動きが悪くなったら、湿らせた水ゴケを敷き詰めた容器にタガメを移します。越冬中のタガメは、刺激しなければほとんど動きません。直射日光があたらない場所に保管し、霧吹きで水ゴケが乾燥しない程度に管理します。

越冬中のタガメ

越冬中のタガメ

3-4月、桜が咲く頃になるとタガメを起こせる春の訪れです。餌を考えると、できるだけ長く冬眠させたい所ですが、個体数が少ないなら早めに起こして餌を食べさせた方が安心でしょう。

タガメを冬眠から起こす

タガメを冬眠から起こす方法について。要するに、温かい所に置けばよいわけです。暖かい日に、日光が当たる窓辺に置くなどの方法があります。

タガメを温かい所に置く

タガメを温かい所に置く

しばらくすると、冬眠から目覚めたタガメは活動を開始します。2020年は、タガメのオス2メス2で共食いや事故で1匹死亡しても繁殖大丈夫な体制でしたが、いきなりオス1匹が死亡してしまい、もう数週早く起こしていれば、と後悔しています。ピクピクするだけで、歩けませんでした。

動き出したタガメ

冬眠から目覚めて動き出したタガメ

タガメの共食いは、空腹時や水槽に入れ始めに起きやすいため、一匹ずつ別容器で食事したのを確認してから投入します。

冬眠明けに金魚を食べるタガメ

冬眠明けに金魚を食べるタガメ

タガメタガメの餌を考える

タガメの体のつくりを観察する

動きが鈍いうちに、タガメの体のつくりを観察しましょう。まず、鉤爪のある前脚はタガメの最大の特徴。タガメの仲間は、東南アジアやアメリカなど世界各地に生息していて、昆虫食に使われるタイワンタガメや、10cmを超える世界最大のナンベイオオタガメ(AntRoomに生体写真あり)が有名です。

冬眠明けのタガメ

よく発達したタガメの前脚

ヘラクレスオオカブトが立派な角を持つように、大きな種が立派な前脚を持つかというと、そうならないのが面白い所。世界最大種のナンベイオオタガメと比べると、日本のタガメは遜色ない前脚を持っていることがわかります。

ナンベイオオタガメとタガメ標本の比較

ナンベイオオタガメとタガメ標本の比較

次に、タガメの腹部。中央に膨らんだエリアが内臓があるエリア。脚で掴まる力はかなり強く、カブトムシ並みに感じます。

タガメの腹部

タガメの腹部

タガメの腹端。タガメはこの亜生殖版でオスとメスを見分けます。少し凹んでいるのがメスですが、私にはまだ見分けられません。

タガメの腹端

タガメの腹端

タガメは尾端の呼吸管を水面に出して呼吸します。呼吸管は伸縮し、収納した状態から1cm程度伸ばせるようです。

タガメの呼吸管

タガメの呼吸管

繁殖期を迎えたタガメのメスは、腹部が大きく膨らみ、卵巣の緑がかった色が透けて見えることがあります。さらに、腹の縁をこすると亜生殖版が開き、交尾器が露出してオスとメスを見分けられます。ただし、タガメではメスの方が大きいため、6cmを超えるならほぼメスと判断できます。

産卵前のタガメのメス

産卵前のタガメのメス

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