飼育しているタガメが産卵していました!これで累代の第一歩を踏み出せます。朝8-10時ころ、約120個産みました。タガメの卵塊はオスの保護下で10日ほど経つと孵化するはずです。
日本最大の水生昆虫タガメ。タガメの飼育方法や餌、交尾から繁殖、幼虫の育て方まで、タガメの飼育・繁殖方法についてはこちらの特集もご覧ください。
起きた時にはこの状況。タガメの産卵が終わり、そのままオスが卵塊の保護に入りました。
産卵前後のメス(別個体)の比較写真。産卵前のメス(下)と比べると産卵後はやはり腹が平になっています。また、産卵期のメスは腹の縁をこすると「亜生殖板」が開きます。これはオスが背中に乗ったときの交尾仕草です。
タガメ産卵の予兆はあった
実はここ数日、タガメの脱走事件があったんですね。朝起きると歩いているという…。タガメは24h以上位置が変わらないことがあるのに、これは変です(今考えれば)。
その後、観察するに産卵期のメスは照明が落ちたあとの数時間、活発に動き回り、飼育ケース内の支柱に登っては降りを繰り返します。その過程で天井の隙間から抜け出してしまったようです。
この放浪はオスあるいは卵塊を探す行動のようです。メスが泳ぎ回った刺激で、オスがポンピングすることもあったので、出会いの確率を高めているのでしょう。
タガメの産卵条件
タガメがなかなか交尾しない、という話を見かけます。ゲンゴロウのように、タガメにも産卵条件があります。
具体的には、タガメの産卵条件は、水温25度以上かつ日照時間13時間以上だそうです。屋内飼育の場合、照明時間が不規則になりやすいので、タイマー付きライトで日照時間を確保すると良いでしょう。
私の場合、照明器具のタイマー設定が9時間・12時間・18時間しか選べなかったので、18時間設定で1-2週後にメスのワンダリング(放浪)が始まりました。
タガメの産卵のまとめ
小学生以来タガメを飼うのは初めてで、かつオス1匹メス2匹と事故があれば繁殖の危機という緊張感ある状況でしたが、まずはタガメの産卵を確認でき繁殖への第一歩を切れました。次は卵塊から一斉孵化する所を観察したいものです。あれはタガメ飼育の醍醐味ですよね。