餌用ホソワラジムシの飼育方法と増やし方

ホソワラジムシ

両生類爬虫類のとして使われるホソワラジムシは、水生昆虫ではヒメの餌として使用されます。ダンゴムシよりは速度が早いと言われるホソワラジムシを自前で調達すべく、方法と増やした方を探ります。今の所、いい感じで増えています。

ホソワラジムシの有用性

「ホソワラジムシ」は、1cm強になるワラジムシの一種。ダンゴムシより柔らかく、繁殖速度が早いと言われています。ホソワラジムシを食べるは、湿った陸地にいて水深がある所では溺れる陸生が強い生態です。そのような飼育環境では、食べ残しを見つけて取り除きやすい餌が適しています。つまり、ホソワラジムシです。

芋虫的な体型の餌は、食べ残しがグズグズになるので、湿った環境では扱いづらい。色々な餌を試して、なるほどなるほど、となった次第。

ワラジムシを食べるヒメタイコウチ
ワラジムシを食べるヒメタイコウチ

ホソワラジムシの飼い方

ホソワラジムシは、乾燥した環境を好みますが、完全に乾いた環境でも駄目です。湿った落ち葉などを食べるなかで給水するからです。似た種類ではダンゴムシも、空の缶などに入れておくと数日でカラカラになって全滅してしまいます。湿った場所と乾いた場所両方ある環境、あるいは下が湿って上が乾いた飼育環境を用意します。

ホソワラジムシは壁を登れないので、飼育容器はタッパーでOK。我が家では下の方に湿らせたピートモス、上の方に腐葉土を入れています。

ホソワラジムシの飼育環境
ホソワラジムシの飼育環境

ホソワラジムシの餌は腐葉土や野菜くず、金魚の餌

また、餌皿を用意し腐葉土や野菜くず、金魚の餌などを与えます。テトラフィンは良く聞きますね。

湿度があるとカビやすいので、ワラジムシの餌は数日で食べきる量にします。同じ理由で、野菜の芯など固い部分も、食べきれないので避けましょう。

屋外から持ち帰った生の葉は、なかなか消化されない印象があります。枯れ葉は枯れ葉で、カビやダニなど余計なものを持ち込む可能性があるので、煮沸するなどしたほうが安心かもしれません。

ちなみに、雑食で動物性の餌も食べます。たまに、の食べ残しの金魚やどじょうなども与えますがきれいに骨だけになります。見た目はアレですが残った骨からカルシウムを補給できるので、一石二鳥でしょう。

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また水分補給の皿は、なくても大丈夫ですが乾燥の目安に使っています。皿に置いた水苔が乾いていたら霧吹き。種として購入した親を入れ、数週間もすると白く小さい子どもたちが目視できるはず。

ある程度増えたら、親は餌として消費していっても良いでしょう。

ホソワラジムシ
ホソワラジムシ

ホソワラジムシで困るコバエ対策は?

ホソワラジムシに与えた腐葉土から、コバエやダニが発生して困ることがあります。このコバエは、園芸でも不快害虫として知られる「キノコバエ」で、食べ物にたかるショウジョウバエとは異なるものの、視界をちょろちょろするので家族などから不評です。殺虫剤を使うとワラジムシも死んでしまうので別の対処が必要。

観葉植物から湧く「キノコバエ」対策として、地表近くの植物に止まる習性を利用する粘着剤が販売されています。ちょっと高いですが、結構取れます。

また、根本的な対策として、腐葉土を前処理する方法があります。具体的には、冷凍したり、電子レンジで加熱したりします。日当たりが良いベランダで加熱するのも良いでしょう。要するに、布団のダニ処理と同じことをしてやればよいわけです。電子レンジで腐葉土を処理するのはご家族の理解が必要ですが、その辺りはうまいことやってください。

キノコバエ
キノコバエ

ホソワラジムシに関するFAQ

ホソワラジムシ飼育で困るコバエ対策は?
ホソワラジムシ飼育で餌として与える腐葉土から、コバエが湧いて困ることがあります。事前に土を処理することで、ダニやコバエを死滅させることができます。詳しくは記事本文をご覧ください。
ホソワラジムシの学名は?
ホソワラジムシは等脚類の仲間で、学名は「Porcellionides pruinosu」。ワラジムシもホソワラジムシもほぼ同じサイズで12-13mm程度。
ワラジムシの種類は?
ワラジムシ目(等脚目)は等脚類と総称され、ワラジムシ・フナムシ・ダンゴムシなど知名度が高い種を含みます。最大の種は深海に生息するダイオウグソクムシ。なかでもワラジムシはワラジムシ科に属します。

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