“世界一硬い”クロカタゾウムシの飼育方法

クロカタゾウムシ@昆虫大学2018

美麗なカタゾウムシ標本はコレクションされたりしますが、日本にもクロカタゾウムシという仲間がいます。色は真っ黒で地味ですが、飼いやすい虫と言えるでしょう。餌や飼育環境などクロカタゾウムシの飼い方についてまとめます。

“世界一硬い”クロカタゾウムシとは

世界にはカタゾウムシという斑紋や色彩に多様性がある美麗種がいます。ゾウムシは害虫になる種も多く、生体は日本で流通していません。

一方、日本にも沖縄の八重山諸島に「クロカタゾウムシ」という在来種がいて、これがなかなか魅力的な種なのです。

https://twitter.com/dantyutei/status/360387525275168769

漆黒のクロカタゾウムシは、車に踏まれても大丈夫という硬い身体を持ち、後翅は退化して飛べません。その硬さは、産総研で「ゾウムシが硬いのは共生細菌によることを解明」と研究対象になるほどです。

見た目は地味で、写真ではなかなか伝わりづらいんですが、なかなかかわいい奴なんですよ。人はクロカタゾウムシについて語る時「話が長くなるんですが」「かわいいかわいい(語彙)」「(^ω^)」となるのはなぜなのか!その謎を解くため我々調査隊はアマゾンの奥地へ(以下略)

クロカタゾウムシは、飼育方法や繁殖方法が検索してもあまり出てきません。あくまで我が家では、とい話ですが餌や飼育環境をご紹介したいと思います。

クロカタゾウムシの魅力とは

クロカタゾウムシの魅力は、写真ではなかなか伝わりづらいんですね。硬くて外敵を気にしないことによるのんびり感、プラスチックをペタペタと登る様子、さらに時たま落下して「コトン」と音を立てる様子。

ほかの虫だと飼育ケージで音がする場合、脱走とかケンカとか不穏な出来事のことが多いのですが、クロカタの場合は愛され要素なんですね。何事もなかったかのように歩き出します。

また飼育においては、飛ばない、餌が人参等で入手容易、少食、1年以上と長生き、すぐ卵を産む、など手がかからない種です。

クロカタゾウムシの飼い方

11月現在のクロカタゾウムシ飼育環境です。プラケースに数匹入れて、餌皿と止り木代わりの物を用意。

脚先の繊毛でツルツルした壁面を登れるので床材は不要です。止り木もなくてもよいですがヒーター入れているので逃げ場として期待している感じです。

温度については生息地の八重山諸島は冬でも15度以上あるので、ペット用ヒーターで25度以上に保温しています。関東の常温で越冬できるかについては、情報がありません。

ケージ内は30度弱、湿度90%程度

餌は非常に簡単で、人参やリンゴの切れ端を入れて数日おきに交換します。うちでは昆虫ゼリーや菜っ葉は食べず、水分も餌だけで十分のようです。

餌やりの頻度については、食べ切るより温度で餌が痛む方が早い感じです。少食です。

人参にむらがるクロカタゾウムシ

クロカタゾウムシの繁殖方法

クロカタゾウムシは、野生ではどんぐりなどを利用しています。しかし、飼育下では大量にどんぐりを集める困難やカビやダニの発生などの課題がありました。20何度で高湿度環境ではそうなりますわな…という。

https://twitter.com/dantyutei/status/590473525946810368?s=19

近年、サツマイモで成虫にできることがわかったので、我が家でも来年チャレンジしようと思います。

繁殖させるにはまず交尾して卵を産ませる必要がありますが、クロカタゾウムシの場合は非常に簡単です。ペアで飼育していれば勝手に交尾し、そこら辺に卵を産み落とします。体格としてはオスの方が少し小柄ですね。

適当に出会って交尾している

組織内に埋め込む感じではなく、適当に産んでいるようで、孵化した幼虫は自力で落ちているどんぐりなどに侵入するのでしょう。飼育下ではピンセットでサツマイモに埋め込みます。

4-5月頃から4ヶ月程度で新成虫が出てくるはずです。

写真内に15個以上産み付けられている

クロカタゾウムシの販売について

クロカタゾウムシは石垣島などで採集された個体が流通しています。1匹1000円〜2000円でしょうか。飼っているとオスが背中に乗るペアリングも盛んに見られるため、オスメスのペアになっていることが多いようです。オスはメスより一回り小柄ですが、大きさ以外の区別はつきません。

クロカタゾウムシは成虫の寿命が長く、産卵数も多いため、繁殖方法を確立できた人や昆虫館ではめちゃくちゃ増えていますが、飼育品の流通は見かけません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です