登る!鳴く!飛ぶ!ゲンゴロウ界の異端児ハイイロゲンゴロウ

ハイイロゲンゴロウ接写20190706

を10匹ほど飼い始めました。ハイイロは比較的身近に見られる種で、一時的な水域などにも現れ、場所によって成虫入り乱れ大量発生します。水中からいきなり飛び立つ、ブンブン鳴く、水面を活発に泳ぎ回るなど独特の魅力を持つハイイロゲンゴロウに迫ります。

10匹もいると、水槽内の撮影できるポイントに良い角度で止まってくれる確率が高まります。写真多めです。

ハイイロゲンゴロウの魅力

昆虫系アカウトのみなさんもハイイロゲンゴロウに魅了されています。まあ、変な奴なんです。動き回って目に止まる所、移動性が強い所、もぐもぐする所。動きがあるので飼っていて楽しい種ですね。

illustration (イラストレーション) 2019年 6月号に登場した富樫祐介さんによるイラスト。

手すりの虫観察ガイドを出されたとよさきかんじさん。

湿地をフィールドにされている研究者のオイカワマル先生。

ハイイロゲンゴロウの特徴

ハイイロゲンゴロウの特徴として、カジュアルに脱走したり飛び立つ傾向があります。ゲンゴロウ類はや枝に登って羽を乾かしてからでないと飛べない種が一般的ですが、ハイイロゲンゴロウは水面でブンブン唸ったと思うといきなり飛び立ちます。

脱走を図るハイイロゲンゴロウ20190702
脱走を図るハイイロゲンゴロウ。飛び立つ→落ちる→ガラスを登ってみるを10分ほど繰り返していた20190702

ゲンゴロウは羽の間に空気を貯めていて、空気玉を出さない種も多いのですがハイイロゲンゴロウは立派な空気玉をぶら下げています。

空気玉を付けるハイイロゲンゴロウ20190618
空気玉を付けるハイイロゲンゴロウ20190618

ハイイロゲンゴロウの交尾

オスは他の種と比べても強力な吸盤を持ち、ガラスなどに手がくっついて取れなくなる姿を見かけます。写真は交尾中のハイイロゲンゴロウですが上下逆さまになっていて下側がオスです。

ハイイロゲンゴロウの交尾20190626
ハイイロゲンゴロウの交尾20190626

密度もありますがオスは盛んに交尾を仕掛け、メスが暴れて泳ぎ回る様子が見られます。少なくともハイイロゲンゴロウの交尾は、男女共同作業というよりオスが無理やり迫っている感あります。オスの吸盤が強力なのはこのような事情があるのかもしれません。

↓ナミゲンゴロウすら持ち上げてしまうハイイロゲンゴロウの吸盤
https://twitter.com/831245leg/status/1053396680618344448

ハイイロゲンゴロウの飼育!すぐ飛ぶので蓋は必須

成虫の飼育は容易ですが、すぐ飛び立つので隙間のない蓋が必須です。数cm空いていたら脱走していて焦りました。飛び立つ回数が多いので成功してしまうのでしょう。ハイイロゲンゴロウのは他のゲンゴロウ同様、煮干しや肉食魚用のペレットなどで十分です。

ハイイロゲンゴロウの生活史

ゲンゴロウの仲間でもユニークな、「変な奴」感が強いです。

自然界ではその飛翔能力を活かしてやコイなど捕食者がいない新天地的な水域に到達し、アカムシなどを食べてさっさと成虫になる、という生活を送っているようです。一箇所で多産するのは、捕食者がいない一時的な水面という優位によるものかと思います。

例えば「ただの水たまり」のような劣悪な環境でも多産していたりします。

例えば冬季に凍っている様子が観察されています。

ハイイロゲンゴロウに関するFAQ

Q:ハイイロゲンゴロウとは?
9.8mm-16.5mmの中型ゲンゴロウ。名前は灰色だが全体に黄褐色で、上翅には黒点がちりばめられ灰色に見える。水面からいきなり飛び立てるなど、飛翔傾向が強い。学名はEretes griseus。

ハイイロゲンゴロウ
Q:ハイイロゲンゴロウは珍しい?
全国的に見られる普通種。人工的な場所や一時的な水域に多産することがある。都会でも見られ、都内でも確認されている。
Q:ハイイロゲンゴロウの飼い方は?
飼育は容易。水を入れた容器に、掴まれる場所を用意する。飛翔傾向が強いので蓋は必須。餌は弱らせた小昆虫や煮干しや肉食魚用のペレットなどを与える。水が汚れたら適宜交換する。
Q:ゲンゴロウは飛べる?
飛べます。多くの種は飛ぶ前に身体を乾かす必要があるが、ハイイロゲンゴロウは水面からいきなり飛び立てる特徴を持っている。
Q:ブンブン鳴くのは何?
ブンブン鳴く音は、飛び立つ前に筋肉を震わせて体を温める際に出る。ブンブン聞こえたら、飛び立つサイン。

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