ゲンゴロウの種類と生態

大型ゲンゴロウサイズ比較

ゲンゴロウの種類と外観や生態の特徴について。代表的なナミゲンゴロウのほか大型種にはクロゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、マルコガタノゲンゴロウにゲンゴロウモドキの仲間、中型種にはハイイロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウなどがいます。

詳細記事があるゲンゴロウ

ハイイロゲンゴロウと世界最大種オウサマゲンゴロウモドキの他、ナミゲンゴロウとコガタノゲンゴロウ、クロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウについて書く予定です。

ハイイロゲンゴロウ接写20190706 登る!鳴く!飛ぶ!ゲンゴロウ界の異端児ハイイロゲンゴロウ オウサマゲンゴロウモドキ オウサマゲンゴロウモドキ生体が日本初上陸【写真・動画】 コガタノゲンゴロウ コガタノゲンゴロウの特徴と飼育、幼虫の育て方

ゲンゴロウの種ごとのサイズ比較

ナミゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、クロゲンゴロウの大型3種のサイズ比較。ナミゲンゴロウは34-42mm、コガタノゲンゴロウは24-29mm、クロゲンゴロウは20-25mm。したがって大型種のサイズ比較ではナミゲンゴロウ(約3.5cm) > コガタノゲンゴロウ(約2.5cm) > クロゲンゴロウ(約2cm)の順になります。ナミゲンゴロウは4cmを超えたら大型個体で、飼育下の繁殖では4cm超えが1つの目標とされます。
大型ゲンゴロウサイズ比較

続いてゲンゴロウの大型種と中型種のサイズ比較。中型ゲンゴロウは1〜1.5cmサイズで、ヒメゲンゴロウだけ明らかに小柄です。ナミゲンゴロウ34-42mmに対して、中型ゲンゴロウのマルガタゲンゴロウ12-14.5mm、シマゲンゴロウ12.5mm-14mm、ハイイロゲンゴロウ9.8-16.5mm、ヒメゲンゴロウ8-10mm。
ゲンゴロウの大型種と中型種のサイズ比較

ゲンゴロウモドキの仲間はゲンゴロウモドキ30-36mm、シャープゲンゴロウモドキ28-33mm、エゾゲンゴロウモドキ31-36mmと、いずれも大型種。

ちなみに現存する世界最大種でヨーロッパ北部に生息するオウサマゲンゴロウモドキは36-44mm。意外とサイズが小さいように思えるが4cm超えの種は沢山いて、ナミゲンゴロウも「最大級」のゲンゴロウです。オウサマゲンゴロウモドキが「現存する」とただし書きが付くのは、標本上記録はあるが生息地が確認されていない南米の「オウサマゲンゴロウ」が5cm弱で世界最大種だからです。

ゲンゴロウ

我が家でも結構かじられてる…

ゲンゴロウの触角。写真では伝わりづらいが、ゲンゴロウは目よりも嗅覚の方が強い。元気な生体には関心を示さず、傷ついたもの、死にかけたものの匂いを嗅ぎ取って集まってくる。水中でも触角をピコピコしながら泳いでいる。

ゲンゴロウのオスメスの見分け方として、オスの前脚吸盤の他、オスの上翅の点々が挙げられる。

ゲンゴロウの飛翔動画。成虫は灯火にも飛来する。

ゲンゴロウ生息環境

ゲンゴロウの越冬方法

ナミゲンゴロウの寿命は1年以上あり、成虫は水中で越冬します。寿命や翌年の繁殖を考えると屋外で越冬させた方が良いとされています。

ゲンゴロウ飼育容器 ゲンゴロウの冬越し・越冬方法

ゲンゴロウの手入れ

後ろ足を前に突き出すユニークな格好をする。我が家でもたまに見られる。

ゲンゴロウ産卵セット

右上の写真、オモダカを直植えしているパターン

ナガバオモダカ ゲンゴロウの産卵床に適した植物

ゲンゴロウ産卵痕・卵管理

ゲンゴロウ幼虫の飼育方法(初令・2令・3令・餌・飼育環境・脱皮・上陸・羽化)

ゲンゴロウ幼虫が孵化してから成虫になるまで、飼育方法を詳細に説明しました。

ゲンゴロウ幼虫の3令 ゲンゴロウ幼虫の飼育 〜交尾から羽化まで繁殖方法〜

ゲンゴロウ1齢幼虫

孵化直後で3cm。手の平との比較。

ゲンゴロウ初齢幼虫の餌として赤虫を与えている。赤虫は落ちやすい(死にやすい)のかどうかという点は繁殖上よく議論になるポイント。

ゲンゴロウ幼虫の飼育環境。獰猛で共食いするためプリンカップで個別飼育するのが定番。産卵床としてオモダカを使っているようですね。

ゲンゴロウ3齢幼虫

ゲンゴロウは1齢→2齢→3齢→上陸して蛹→羽化という成長段階を経る。3齢では8cmを超えるのが上陸前の一つの目安。

ゲンゴロウの上陸セット・蛹

幼虫が土に潜る所の写真

野外での石の下から見つかったゲンゴロウ蛹

ゲンゴロウの羽化

羽化のタイムラプス

羽化直後の新成虫は体が柔らかく、また浮いてしまいなかなか水に潜れないため、共食いを避け2週間ほど単独飼育が望ましい、とされている。

ゲンゴロウモドキ

「モドキ」とついているが大型ゲンゴロウの仲間である。黄色い縁取りと、雌の上翅に縦溝が現れる点が特徴的。

ゲンゴロウモドキ最大種のDytiscus latissimus(ラティシムス)は4cm以上ありゲンゴロウの仲間としても最大級。先日 @haino1974 さんが東欧で採集している。

エゾゲンゴロウモドキ

ハイイロゲンゴロウ

普通のゲンゴロウは飛び立つ前に甲羅干しするが、水中からいきなり飛べるという変態仕様で有名。

ハイイロゲンゴロウは他の種より目が大きく愛嬌がある。

ヒメゲンゴロウ

ヒメゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウは場所によって多産する普通種。

ヒメゲンゴロウ成虫20190530 ヒメゲンゴロウの羽化!GWに採取した幼虫から新成虫が誕生

シマゲンゴロウ

左側はヒメゲンゴロウではなくコオイムシ。

田んぼをシマゲンゴロウが泳ぎ回っている動画

野生化での上陸

シマゲンゴロウの仲間は縞模様が多様である。

シマゲンゴロウは陸上越冬と…

越冬中の様子

こちらは飼育下の越冬。水苔を使用している。

スジゲンゴロウ

シマゲンゴロウのように黄色の筋がなく、隆起した筋があるゲンゴロウ。

クロゲンゴロウ

鳥類メインのカメラマンさんの本格写真

飼育下のクロゲンゴロウ羽化。プリンカップ使用。

クロゲンゴロウの甲羅干し

マルコガタノゲンゴロウ

コガタノゲンゴロウは腹が黒く、マルコガタノゲンゴロウはゲンゴロウに似て赤褐色。2011年に「種の保存法」で「国内希少野生動植物種」に指定されたため、販売・頒布目的の陳列・広告、譲渡し、捕獲・採取、殺傷・損傷、輸出入等が原則として禁止されています。

環境省_国内希少野生動植物種一覧

コガタノゲンゴロウ

ナミゲンゴロウとのサイズ比較。

ガムシ

コオイムシ

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