コオロギはゲンゴロウの幼虫から成虫まで全段階で餌として使える万能選手。爬虫類の餌として安価に流通しているので入手も容易。ゲンゴロウの餌として使う場合、複数のサイズを使い分けるのがポイントです。
爬虫類の餌として安価で大量に流通するコオロギ
ゲンゴロウの親は生き餌でなくても飼えますが、ゲンゴロウ幼虫は生き餌が必須です。種によって好みの餌があったりしますが、ナミゲンゴロウの場合はコオロギだけで成虫にできることがわかっています。
ゲンゴロウ幼虫の餌には、ミズムシ/アカムシ/メダカ/金魚など色々使えますが、大量に消費する場合、数やお金の問題が出てきます。ミズムシはゲンゴロウ弱令幼虫の餌に適していますが、家庭で数千匹維持するのは大変です。また、メダカや金魚などは一匹10円以上してくるはずです。
その点コオロギは100匹1000円未満で、爬虫類などの需要もあることから大量に流通していて入手容易です。飼育方法も確立されていて、手間をかければ自家繁殖も可能です。難点は糞尿由来のアンモニアで大量死したり、逃亡兵(笑)が出ることです。
またダンゴムシや芋虫、ウジなどはすぐ溺死して無駄になりますが、コオロギは水面で半日程度生きているので優秀です。
フタホシコオロギ(フタホシ)とヨーロッパイエコオロギ(イエコ)の違いと特徴
餌用として一般に流通しているコオロギにはフタホシコオロギ(以下フタホシ)とヨーロッパイエコオロギ(以下イエコ)の2種類があります。フタホシは黒い・水分必要だが蒸れると死ぬ・臭いやすい・ジャンプ力がない、イエコは薄茶・乾燥に強い・臭いにくい・ジャンプ力がある、とされています。私はイエコしか使ったことがありません。
動きが鈍くジャンプ力がないフタホシの方が扱いやすく見えますが、世話は水や臭いの問題があり手間がかかる(多分)ということで、どの点をメリット・デメリットとして重視するか次第です。
どうする!コオロギの脱走兵問題
コオロギは便利な餌ですが、毎日餌として取り出していると、どうしても飛び出して脱走してしまうものがいます。そして屋内だと物陰に隠れてしまい全部見つからない!ということが起きます。
私はある日「洗濯機の下で何か鳴いてるんだけど?!」と言われたことがあります…さすがイエコオロギ…成虫に育ったペアが恋の歌を歌っていたようです。ご家庭の危機になりますので、脱走にはくれぐれも注意しましょう。
コオロギ脱走兵問題については、ゴキブリホイホイがめちゃくちゃ有効です。ゴキブリホイホイは数個セットで売られているので、部屋の四方の隙間に設置しておくと面白いように捕れます。
うちではコオロギの餌に亀用のペレットを与えているのですが、容器に入れるとすぐ集まって齧るので、餌に吸引されやすいようです。
コオロギの飼育方法
実はコオロギの飼育が下手です。一週間程度でアンモニアで全滅させるのを何回かやっています。脱走など考えると億劫で掃除をサボっているからなのですが、容器を2つ用意して移し替えればよいと聞いて、試そうと思っています。
イエコの場合、脱走しないよう背の高い容器に水場と餌場を設け、週に1度以上清掃します。餌は亀の餌のペレットなどを喜んで食べます。
水びたしになると溺れたり糞由来のアンモニア中毒で死ぬので注意しましょう。
コオロギをネット通販で買う方法
爬虫類餌などの需要があるため、コオロギは養殖・通販している業者がいます。私は「スフィロアクア」で買っています。
ゲンゴロウ幼虫はナミゲンで2cmから8cmに育つので、コオロギも令に合わせたサイズを用意する必要があります。こうした需要に対応して、コオロギのネット通販でも複数サイズ提供されています。
スフィロアクアでは「【3】サイズ(体長2-4mm)」がナミゲン1令幼虫、「【7】サイズ(体長約6~8mm)」が中サイズ、【10】〜【15】が大サイズという感じです。
なお、成虫は翅が可食部にならず、終令幼虫は脂が多く水が汚れやすいとされています。ゲンゴロウ幼虫は水面に油膜が張ると溺死することもあるので、避けた方が良いでしょう。
今年は、コオロギ飼育上達したい
飼育規模が小さいと、コオロギ常備していなくて、なかなか飼育が上達しません。一週間くらい経つと幼虫の令が上がって使う量が減ったりで、コオロギを世話するモチベも失われがちです。そうすると、アンモニアで全滅していて掃除でぐぬぬ…となったりします。
脱走も掃除が億劫になる要因で、これは生体を複数容器で入れ替えると良いと聞いたので今年は試してみるつもりです。
ゲンゴロウ幼虫が登場したら初期はミズムシでしのぎつつ、イエコを調達→1-2令はイエコでエサ代節約、というのが今年の目標です。3令幼虫には一日複数与える必要あると思いますが、冷凍コオロギで与えるのが楽でしょうか?うちではこうやって効率的に飼っている!という話があれば教えて下さいね。