ゲンゴロウの産卵セットを組む

ゲンゴロウの産卵セット

暖冬だった2020年は、虫たちも記録的に出現早いそうですが、その後はなかなか気温が上がらず。ゴールデンウイークに最高気温25度超える予報だったので、ナミの産セットを組みました。

ナミゲンゴロウの産卵セットとは

産卵に専念させる環境をカブト・クワガタ界隈では「産卵セット」といいますが、ナミゲンゴロウでも通常の飼育環境と分けるのが一般的です。

産卵セットを組む前に、予め選抜したオスメスを同居させて交尾させます。ゲンゴロウのオスは、春から秋まで四六時中交尾したがるので、交尾のための特別な努力は必要ありません。

ゲンゴロウの交尾
▲ゲンゴロウの交尾

ゲンゴロウの産卵セットには、産卵床となる抽水植物やなどを入れます。抽水植物は類、リュウキンカやエンコウソウなどを用います。

エンコウソウ
▲エンコウソウ。花の付く茎が横に伸びるのが特徴

今年はエンコウソウとホテイアオイ、オモダカを使いました。この辺りは植物が産卵時期に必要なサイズに育っているかに左右されます。

ナガバオモダカ
▲ナガバオモダカ。今年は成長が遅い。

ナガバオモダカ

ゲンゴロウの産卵床に適した植物

ゲンゴロウ産卵セットの管理方法

▲ゲンゴロウの産卵セット

ゲンゴロウの産卵条件は、水温25度かつ日照時間13時間以上とされています。屋内で水槽照明なしに飼っていると、日照時間が不安定になりなかなか産卵しないことがあるので、屋外で管理するのが楽です。タイマー付き水槽照明を使う方法もありますが、日照時間長くすると苔が生えやすいなど、ほかの課題も発生します。

次に、産卵床の植物の管理方法。ゲンゴロウの産卵は抽水植物の茎の中におこなわれるので、齧られてボロボロになっていきます。半分使い捨てくらいの感覚です。一週間後、5/7には複数の産卵痕を確認しました。

▲オモダカに付いたゲンゴロウの産卵痕。黒ずんでいないのは真新しい傷
▲エンコウソウに残るゲンゴロウの産卵痕

特に抽水植物の水上葉は、沈めておくと溶けていくので、1-2週ごとに株を交代させていきます。取り出した株は、隔離した水槽に入れ、の出現を待ちます。出現した幼虫を襲う可能性がある魚や小型のゲンゴロウがいる場所には入れません。

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