現存するゲンゴロウの世界最大種「オウサマゲンゴロウモドキ」の成長を見守る会の会場はこちらです!3月に国内3館で産卵が確認され、4月から1-2令が出現しています。日本での繁殖例がないオウサマゲンゴロウモドキの生態に加え、トビケラに代わる代替餌の開発に成功するか?が注目されます。
オウサマゲンゴロウモドキの基本情報
オウサマゲンゴロウモドキは昨年末日本に輸入され、石川県ふれあい昆虫館、山梨県北杜市オオムラサキセンター、福島県アクアマリンいなわしろカワセミ水族館の3館で生体展示および繁殖にチャレンジしています。
オウサマゲンゴロウモドキ幼虫の成長過程
ゲンゴロウの成長過程はだいたい同じなので、オウサマゲンゴロウモドキも3令まで成長した後、上陸して土中で蛹化し、2ヶ月ほどで成虫になる見込みです。
朝日新聞(2020.3.20)「石川)オウサマゲンゴロウモドキ 国内初の産卵確認」(魚拓)
オウサマゲンゴロウモドキが産卵しました!そして産卵シーンを激写しました!産卵を中断させたくなかったのでライティングなしですが、産卵の様子がわかるかと思います。国内初の繁殖成功に向けて、まずはスタートラインに立つことができました。ここからが勝負です!応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/DdPh7jybaS
— 石川県ふれあい昆虫館 (@FurekonOfficial) March 10, 2020
3月17日に山梨県北杜市のオオムラサキセンターでオウサマゲンゴロウモドキの産卵を確認。
オウサマゲンゴロウモドキが産卵しました。とりあえず一安心です…。確認した卵はまだ2、3個ですが、これからたくさん産んでくれることを信じます! pic.twitter.com/wjyamP4UCs
— (休館中)北杜市オオムラサキセンター (@oomurasaki_cntr) March 17, 2020
オウサマゲンゴロウモドキの産卵痕。卵がある場所だけ不自然に膨らむ。あとお腹がいたい。 pic.twitter.com/VAe7mTdSfx
— GEN (@F_gengorou_1775) March 30, 2020
3月23日、福島県アクアマリンいなわしろカワセミ水族館がオウサマゲンゴロウモドキの産卵シーンの動画撮影に成功。
毎日新聞(2020.03.26)「絶滅危惧の世界最大ゲンゴロウが産卵 ふ化には1カ月 福島の水族館」(魚拓)
オウサマゲンゴロウモドキが当館でもようやく産卵しました。産卵床として入れていたスゲの仲間には見向きもせず、リュウキンカに産んでいました。#オウサマゲンゴロウモドキ#ふれあい昆虫館#オオムラサキセンター pic.twitter.com/9qNK2cD3lR
— 【臨時休館中】アクアマリンいなわしろカワセミ水族館 (@InawashiroAQ) March 23, 2020
リュウキンカの茎内に産卵された卵(赤丸内)が見えています。このチラッと見える卵に担当者は一人癒されながら、次のステップに向けて身を引き締めています。#オウサマゲンゴロウモドキ pic.twitter.com/f8xbh38Ast
— 【臨時休館中】アクアマリンいなわしろカワセミ水族館 (@InawashiroAQ) March 24, 2020
水温など色々条件あると思いますが、3月10日〜20日の産卵で4月19日孵化なので、孵化まで一ヶ月とかなりかかる印象です。もっと暖かい時期に産卵するナミゲンなどでは10日程度で孵化します。
オウサマゲンゴロウモドキの卵から幼虫の体が透けています。もうすぐ孵化しそうで担当職員は毎日ドキドキしています。卵の時点でこの大きさですから、いったいどれくらい巨大な幼虫が孵化するのでしょうか。そして検証するための餌を食べてくれるのでしょうか。今後にご期待ください!(4.14撮影) pic.twitter.com/uh1TdY8W15
— 石川県ふれあい昆虫館 (@FurekonOfficial) April 15, 2020
オウサマゲンゴロウモドキの幼虫が孵化しました!孵化していきなり約2cm!!大きすぎます!
とりあえずはエサを食べてくれて一安心です。成虫まで育てることを目指しながら代替餌の発見に努めたいと思います。
ここからが腕の見せ所です!ワクワクします! pic.twitter.com/2Z6jsJhEPK— 石川県ふれあい昆虫館 (@FurekonOfficial) April 19, 2020
ナミゲン幼虫も2cm近くありますが、幼虫の外観はかなり異なりますね。頭が大きく、体節がはっきりしていて、脚ががっしりしている印象です。顎もだいぶ湾曲しているように見えます。
センターで昨年から飼育している世界最大のゲンゴロウ オウサマゲンゴロウモドキ(ラトビア産)が孵化しました!
餌の開発など、難しい課題はありますが、繁殖の成功を目指して、引き続き頑張ります!#アクアマリンいなわしろカワセミ水族館 #石川県ふれあい昆虫館 #北杜市オオムラサキセンター pic.twitter.com/Ag5Bo3LzWN
— (休館中)北杜市オオムラサキセンター (@oomurasaki_cntr) April 18, 2020
孵化しました。まだ頭が白くて小さい。#オウサマゲンゴロウモドキ pic.twitter.com/uuTgaF4HMF
— GEN (@F_gengorou_1775) April 22, 2020
ゲンゴロウ類の幼虫には、動くものなら何でも食べる種と、ミジンコなど特定の餌ばかり食べる狭食の種類がいます。オウサマゲンゴロウモドキはトビケラを好み、それ以外では1令の死亡率が高いことが知られています。
オウサマゲンゴロウモドキの1齢幼虫のお食事シーン!トビケラの仲間の幼虫を巣から引きずり出し、上手に捕食します。飼育担当が「絶対に食う!」と予想していた餌はことごとく敗退。「本当にトビケラしか食わねえ…」と歯を食いしばっております。トビケラしか食べなくても成虫にしてみせます! pic.twitter.com/dKUleFulcR
— 石川県ふれあい昆虫館 (@FurekonOfficial) April 21, 2020
孵化に一ヶ月もかかったのに、4月19日に生まれて4月23日にはもう2令ですか?早くない??
オウサマゲンゴロウモドキの幼虫が脱皮しました(23日確認)!これが2齢幼虫のお姿でございます!すでにかなり大きいです。かっこいいです!飼育担当職員は何よりもこの成長速度に驚いています。早い!!#エア博物館 pic.twitter.com/neo0pqNK7Q
— 石川県ふれあい昆虫館 (@FurekonOfficial) April 23, 2020