世の中には不思議な形態を持つ昆虫が色々いますが、その一つが「マキバネコロギス」。その名の通り、翅の先端がゼンマイ状に巻いています。巨大な牙、発達した脚先、丸まった謎の構造と、マキバネコロギスは正に“奇虫”と言えるでしょう。現在、福井敬貴さんの標本作品が日本橋のギャラリーで展示中です。
マキバネコロギスの不思議な形態
マキバネコロギスはパキスタンに生息するコロギスの仲間で、翅の先端がくるくる巻いた異形で知られます。日本にいるコロギスは樹上性ですが、マキバネコロギスは砂地に適応していて、カンジキのような広がった脚先を持っています。脚のトゲや大きな牙は、肉食性であることを示しています。
マキバネコロギスが飛べるのか知りませんが、標本作成のために軟化させるときれいに開きます。
日本のコロギスは威嚇のために翅を広げ体を大きく見せますが、マキバネコロギスの場合どうしているのでしょうか。生態動画が出回らないこともあり、色々想像を掻き立てられますね!
マキバネコロギスは全長4cmくらいですが、頭だけで1-2cmあり巨大に感じます。脚のトゲといい噛まれなたくはない感じ。
マキバネコロギスは日本橋のギャラリーで展示中
福井敬貴さんの「昆虫標本」及び虫好き作家による昆虫アートは、現在以下のギャラリーにて展示中です。
会期:
3月2日(火)~5日(金)14:00 ‐ 19:30
3月6日(土)、7日(日)11:00 ‐ 17:00
場所: ego – Art & Espresso Bar (東京都中央区日本橋本町)
2020年に上野の森美術館大賞展 絵画大賞を受賞した春日佳歩さんの油絵。セミファイナル判定方法の発案者としては見逃せませんね。