飛ぶタガメ!2020年のタガメ灯火飛来事例をグラフにしてみた

タガメ灯火観察例2020_サムネ

タガメは灯りに集まる「走行性」が強い種で、繁殖期には数km飛んで移動することが知られています。その結果まったく水がない場所や市街地で観察されることがあります。Twitterで2020年夏に見られたタガメの灯火飛来例の記録。

【特集】タガメの飼育方法

日本最大の水生昆虫タガメ。タガメの飼育方法や餌、交尾から繁殖、幼虫の育て方まで、タガメの飼育・繁殖方法についてはこちらの特集もご覧ください。

タガメは“飛ぶ”が、いつ飛ぶのか?問題

タガメは日が長くなる6月下旬の夏至をピークに産卵行動を行い、その前後はよく飛翔するとされています。タガメの保護活動で知られる元姫路市立水族館長市川憲平さんの著書「(田んぼのいきものたち)」によれば、タガメは6月半ばから飛翔し、一晩で数km移動するとしています。

  • ひと晩に3キロほど移動することがわかっています。
  • 前年の夏に背番号をつけたタガメが、次の夏に7キロ離れた隣町のナイターでつかまった記録もあります。

実際、付近に水辺がない市街地でもタガメが見つかる例があり、珍しい虫であることから、Twitterでも複数例観察できます。

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単に移動や繁殖のためだけでなく、タガメは光におびき寄せられる性質=走行性が強い昆虫であることがわかっています。その結果、強力な水銀灯が設置されて数年で地域のタガメ個体群が絶滅してしまう事例も出ています。

徳島駅前の水銀灯事例では、大量のタガメが飛来し、踏みつけられた死体が山のようになったという話も出ているほどです。

タガメ飼育水槽 街灯(水銀灯)が原因でタガメの地域個体群が絶滅状態になった事例が複数ある件 ゲンゴロウの甲羅干し ゲンゴロウは“飛ぶ”のか?!

タガメが灯火に飛来した事例を調査

Twitterでは2020年4月から10月の間に、64件の野生個体の観察例を確認できます。野生個体の写真かどうかの判断は、私の判断です。このうち、灯火飛来例は4月から9月の22例でした。もうちょっとサンプルあるとよいですが、傾向ははっきり出ました。

灯火に飛来したタガメの観察例を月別にしたグラフです。6月下旬の夏至をピークに繁殖、という定説通り、6・7月をピークに灯火に飛来することがわかります。

Twitterの検索コマンド例
 filter:media since:2020-06-01 until:2020-07-01
灯火に飛来したタガメの観察例(2020夏)

5月と8月が極端に少ないことから、もう少し内訳を見てみましょう。

  • 6月下旬からタガメの飛翔が始まること
  • 7月いっぱいタガメの飛翔が続くこと
  • 5月と8・9月は散発例

と考えて良さそうです。

灯火に飛来したタガメの観察例の内訳

ちなみにTwitterにおけるタガメ幼虫は6月を中心に8月まで確認されています。したがって、8・9月は幼虫発生時期で、世代交代するため飛来事例が少ないと考えられます。

サンプルは少ないが体感的には良さそう

タガメが繁殖時期によく飛ぶことは知っていましたが、6月下旬の夏至はよいとして、7月はいつまで飛ぶのかわかっていませんでした。

サンプル数は少ないものの、今回の調査で7月後半にも満遍なくタガメが“飛ぶ”ことがわかったと言えるでしょう。おおよそ梅雨入りから梅雨明けと一致しているのは興味深いですね。

【参考】タガメの灯火飛来例【2020】

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