毎日のように誰かが食べている昆虫食ですが、食用タガメの味や食べ方はどうなっているのでしょうか。日本のタガメは保護種で色々禁止されていますが、食用のタガメは東南アジアから食用に輸入されているものです。
日本最大の水生昆虫タガメ。タガメの飼育方法や餌、交尾から繁殖、幼虫の育て方まで、タガメの飼育・繁殖方法についてはこちらの特集もご覧ください。
B級グルメとして定着した昆虫食
最初は芸能人やYouTuberが罰ゲームで食べる程度だった昆虫食ですが、2019年末にオープンした「渋谷PARCO」にもジビエ料理と昆虫食を売りとする居酒屋「米とサーカス」が入居するなど、一ジャンルとして定着した感があります。
最近の渋谷は流行発信地としての地位を失いつつあるように思いますが、「渋谷PARCO」といえばPARCOの旗艦店で、歴史的・文化的にあのエリアでは別格の商業施設。建て替えた当初の気合が入ったラインアップの中に、昆虫食が含まれているのには本当に驚きました。
仕事でプレス内覧会に入りましたが、時間がなく「米とサーカス」回る時間がありませんでした。任天堂のオフィシャルショップ「Nintendo TOKYO」のほか、上から下まで全部見るには数時間かかります。
食用タガメの味や食べ方は？
タガメに限らず、昆虫食では素揚げや炒めなど火を通すのが基本です。衛生上、生食するものではありません。タガメの味（香り）としては、青リンゴのようにさわやかでフルーティーとされています。
このほか昆虫食として加工済で流通する場合は、保存の都合で塩ゆでや佃煮にします。長野の「イナゴの佃煮」は有名ですね。佃煮では、調味料の味がメインになります。
一方、タイワンタガメは栄養分より調味料として評価されています。タイワンタガメのオスはフルーツのような香りを出すことで知られ、現地では調味料として炒め物などに使われてます。日本では香りづけに利用したTAKEOの「タガメサイダー」が有名ですね。
なお、そのままバリバリいく人もいますが、食感が悪いので羽根はちぎった方がよいでしょう。
食用タガメはタイから輸入されている
東南アジアに昆虫食の文化があることは有名で、屋台に並べられている写真を見たことがある方も多いでしょう。日本のタガメと同様、農薬には弱いのですが、現地ではまだ豊富な個体数がいるようです。
タガメは保護種なのに食用は禁止されないの？
日本のタガメは全国的に減少している絶滅危惧種で、2020年2月に法律で規制対象になったことは大きなニュースとなりました。のんきに食用にしていて大丈夫なのでしょうか？
答えから言うと、食用のタガメは海外から輸入されている別種「タイワンタガメ」で、法律の規制対象外です。現地ではまだ数がいるように聞いています。
食用タガメの販売や通販、その値段は？
東京だとTAKEOの実店舗があったりしますが、Amazonほかの通販で買うことも可能です。食用タガメの値段は、2匹で1500円程度です。
食用タガメの栄養は？
東南アジアではタンパク源としてタガメを食べる、としましたが、どのくらい栄養あるのでしょうか。TAKEOの場合、100gあたり527kcal・タンパク質47.5gとなっています。
2匹入りで20gですから、タガメ1匹あたり100kcal程度のカロリーになります。
食用タガメに関するFAQ
- タガメはなぜ食べる？
- 広まったきっかけはTVやYouTuberの罰ゲームですが、なぜタガメかと言えば、タイなど東南アジアの昆虫食文化を持ち込んでいます。屋台で山盛りになっている写真を見たことがある方も多いしょう。たくさん生息していた頃は、日本にもタガメを食べる地域がありました。
- タガメの食用は禁止されている？
- 日本産タガメは2020年に種の保存法「特定第二種」に指定された保護種で、食用含め禁止されています。現在昆虫食のタガメとして流通しているものは、タイなど東南アジアから輸入されているタイワンタガメで別種のため、食用は問題ありません。タイワンタガメについてはこちら。
- 食用タガメの味は？
- タガメのオスはフルーティーな香りを出し、東南アジアでは香料として使われています。詳しくは本文をご覧ください。
- 食用タガメの栄養は？
- タガメは可食部が少なく、1匹あたりの栄養はそれほどありません。カロリーなど栄養価については本文をご覧ください。
- タガメサイダーの味は？おいしいの？
- タガメの香料を使ったタガメサイダーは、青りんご的なフルーティな香りがして、おいしいと評判です。昆虫食大手のTAKEOが製造・販売しています。くわしくは「味は普通に美味しい！TAKEOのタガメサイダーは“青リンゴ”のさわやかな香り」をご覧ください。
