2020年も生物系イベント始まりましたね。2020年1月25−26日に開催される「博物バザール」に行ってきました。念願のプラチナコガネ、めちゃくちゃ格好いいミズスマシ2種、蝶の博物画、オウサマゲンゴロウモドキの切手を購入。お財布は破滅しましたが新年いいスタートを切れそうです。
東京には沢山生物系イベントありますが、人混みや売り切れなど別の困難も。後悔しないよう朝一で早起きしました。
プラチナコガネの昆虫標本
うみねこ博物堂さんは、希少種から一般種まで幅広い昆虫標本を扱っていて、Twitterも話題が広く勉強になります。相模原の店舗は遠くてなかなか行けませんが、イベント出品も多い方です。
今回購入したプラチナコガネ。丸山先生の書籍「きらめく甲虫」の深度合成、良かったですね!科博の特別展「昆虫」で展示されていたプラチナコガネはたしか丸山先生の私物で、その数と煌めきに悶絶したことを思い出します。
そんなプラチナコガネですが昆虫標本は結構出回っていて、6000〜1万円くらいの価格帯(良いものはもっとします)。うみねこ博物堂さんでも毎回数点ありますが、「もしかして先に売れた方が状態良かったのでは!」と不安になってなかなか決められません。
今回は博物バザールの入場第一陣だったので、うみねこ博物堂さんブースで舐めるように吟味。「わっからね〜」となりつつ発色が良いものを購入しました。いやプラチナコガネ標本の評価基準なんて知らないじゃないですかw。
めちゃくちゃカッコいいロケット型ミズスマシ標本
以前TwitterにもUPされていた超絶格好いいロケット型ミズスマシ。STAR WARSに出てきそう!とんがった頭もお尻に4本飛び出した尾、黄縁もなかなかのもの。
これだけ個性的だと現地でも有名な種だと思いますが、ラベルに記載がなくググっても種も和名も不明です。「ロケットオオミズスマシ」あたりでしょうか。
ロケットみたいな形の超カッコいいミズスマシ。ミズスマシ類は腹側にも眼があり、水面と水中を同時に見られるようになっています。彼らの見ている世界はどんなものなのでしょうね。 #いきもにあ2019 pic.twitter.com/Q5iYAsCErx
— うみねこ博物堂(臨時休業中。通販やってます) (@umineko22) November 17, 2019
世界最大級のオオミズスマシ標本
同じく種名のラベルがない!んですが大きさといい前腕といい迫力あり購入。ミズスマシは水面に落ちる昆虫を食べるので、抑え込むのに腕力が必要なんでしょうか。後ろ脚が発達したゲンゴロウと逆パターンなのが興味深いですね。ミズスマシは短い中脚・後ろ脚で旋回性能に特化しているようです。
世界最大、と言っていた気がしますがパプアニューギニア産のラベル。オキナワオオミズスマシより丸っこいのでタイワンオオミズスマシでしょうか。接写したらホコリが写ってしまい残念。
タイワンオオミズスマシならオウサマゲンゴロウモドキ展示館でもある山梨県北杜市オオムラサキセンター、石川県ふれあい昆虫館で展示実績あります。現在も展示しているかは不明。
・日本最大のミズスマシ「タイワンオオミズスマシ」の生体展示 | 石川県ふれあい昆虫館
・タイワンオオミズスマシ | 北杜市オオムラサキセンター
構図も描写もヤバい!蝶の博物画
以前ヘラクレスオオカブトの博物画を購入させていただいた@dubhe (ドゥーベ)さんのブース。カツオノエボシの博物画が目玉で、予算的に買えるなら…と思っていたのですが全然無理でした。モノはめちゃくちゃいいです。いいです!いいです!が高いorz出直してきます。
クラゲの博物図版では四天王の最強の方にいるカツオノエボシのスティップルエングレーヴィングです。こちらも1820年代、フランスによるコキーユ号世界探検航海図譜より。これらも #博物バザール で額装して展示販売予定です。
今回、それなりにスキャンして掲載しました。 pic.twitter.com/8vVCoALw6x— dubhe (ドゥーベ) (@dubhejp) January 15, 2020
驚愕の再現度!150年前のヘラクレスオオカブト銅版画をゲット
代わりに購入したのが蝶野博物画。メインの蝶2匹の細密な描画に蛹・いもいもの配置すべて出来が良く、現物見たら買ってしまいました。上がスペインフタオチョウ、下がコムラサキの仲間。
美しい蝶の図、下に描かれているのはApatura iris.
幼虫の毛の一本まで非常に細かな線刻が施された手彩色のエングレーヴィングです。
構図も素晴らしく、とても好きな図版の1つです。
少しシミが目立ちますが、1830-40年代、フランスで製作されたものです。 pic.twitter.com/nFy2mzO66l— dubhe (ドゥーベ) (@dubhejp) January 12, 2020
スペインフタオチョウの芋虫、いい角をお持ちです。
虫眼鏡で拡大すると、パット見気づかない細さの毛が書き込まれているんですよ!手元に置くしかない!
オウサマゲンゴロウモドキの切手
うみねこ博物堂さんブースにあった昆虫切手から。オウサマゲンゴロウモドキっぽいイラストが描かれている商品は結構あるのですが、種名が書かれていると安心しますね。前脚の吸盤がありオスのようです。現物知っている人ならメスを選ぶと思うんですけど何か都合があったのでしょう。
渋谷「博物バザール」会場風景
博物図版:dubhe @dubhejp 2階ホール
昆虫・ウニ殻:うみねこ博物堂 @umineko22
苔テラリウム:道草 @warannahito 2階ホール
模様石:Lithos Graphics @lithosgraphics 2階ホール
同人誌:結晶美術館&ARS MAGNA @fluor_doublet 2階ホール
世界の木の実:小林商会 @kinomi_koba 3階ホール pic.twitter.com/vhxlOCNcvp— 渋谷区ふれあい植物センター 軟式 スタッフ宮 (@fureai_miya) January 24, 2020
コメント失礼します。
ロケット型のミズスマシはPorrorhynchusの1種、次の大型なミズスマシはDineutus macrochirusかと思われます。
コメントありがとうございます!
ロケット型の方は、東南アジアに複数種いるようですね。縁で区別できるなら、ある程度絞り込めるかも、と思っているところです。
https://images.app.goo.gl/dFtPcXyLtST3je4d6