水槽に混じっていたヒメゲンゴロウの3齢幼虫を突然飼育することになった前回。小昆虫を採集できる環境がないので慌てて生き餌を探しています。イエコ・ダンゴムシ・ミルワームを試しました。安定しているのはSサイズのイエコです。
ゲンゴロウ幼虫は生き餌を食べますが、冷凍赤虫で全期間OKという情報もあります。有名なのはキョーリンのUV冷凍赤虫。今回は幼虫が3匹と少なく解凍しても無駄が多いため別の生き餌を探ります。
イエコ(ヨーロッパイエコオロギ)Sサイズ 総合◎、餌として◎、コスト△、入手性△、維持△
総合◎:ゲンゴロウ幼虫の食いつきがよく水も汚さない。価格や維持方法も情報が多い。一日1〜2匹食べる。
餌として◎:イエコを水に浮かべてゲンゴロウ幼虫の口元に持っていく、あるいは一晩経つといつの間にか食べられている。ダンゴムシのように沈んで死なない点が安心。ヒメゲンゴロウ幼虫は3齢で1.2-1.5cmなので体格的に半分くらいのイエコSサイズが良いだろう。
コスト△:チェーン系のZOOでは10匹500円だった。100匹200匹単位で購入すると劇的に値段が下がる。
入手性△:爬虫類系を扱っているペットショップ、あるいはネット通販で購入。ネット通販だと届くまでの間、別の餌でつなぐ必要がある。
維持△:数日維持するのはなんでもないが、ある程度の数を数週間維持するなら飼育環境を整えなければならない。匂いや水の管理も必要で数匹のゲンゴロウ幼虫のためにイエコ環境を用意するのは面倒。
ダンゴムシ 総合◯、餌として△、コスト◎、入手性◎、維持◯
総合◯:ただで入手できるが、餌としては微妙。イエコが切れたときのつなぎには使える。一日1〜2匹食べる。
餌として△:水中に沈んで死んでしまうので水が汚れるのが心配。食いつかれるとダンゴムシが丸まって、ゲンゴロウが放してしまう。とはいえ死んだ後でも口元に持っていけば食いつくし、餌として使えないこともない。
コスト◎:無料
入手性◎:都会の公園でも普通に入手可能。夜の方が出歩いている。
維持◯:乾燥に弱いので湿らせたミズゴケなどを入れ密閉容器に入れる。
ミルワーム 総合✕、餌として✕、コスト◯、入手性◯、維持◎
総合✕:別目的で持っていたミルワームを与えた所、食べたものの翌朝死んでしまった。原因不明。
餌として✕:ミルワームを与えた幼虫が死んでしまったのに加え、節が外れて水の汚れもひどい。ヒメゲンゴロウ幼虫には体が硬すぎるらしく捕まえるのに苦労していた。
コスト◯:数十匹を一ヶ月以上維持できるので総合的に見れば安価かと。
入手性◯:流通が多くペットショップでもネット通販でも購入できる。
維持◎:冷蔵庫に入れておくと一ヶ月くらいは保つ。