2019/1/17の閣議決定でタガメを「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、ネットを含む販売目的の採集・譲渡を禁じる政令を決定。タガメを食べる「ガメったろかな」のパフォーマンスで知られる関ジャニ∞に大打撃、と関ジャニ∞のファン(エイター)の間で話題になっています。
日本最大の水生昆虫タガメ。タガメの飼育方法や餌、交尾から繁殖、幼虫の育て方まで、タガメの飼育・繁殖方法についてはこちらの特集もご覧ください。
結論から言うと、関ジャニ∞が「ガメったろかな」している外国産タガメは今回の規制対象外ですので、タガメパフォーマンスは今後も可能です。ゲンゴロウへの影響について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
タガメの売買を禁止する「特定第2種国内希少野生動植物種」指定とは
里山などに生息するタガメは国内最大の水生生物です。生息地の環境破壊や、農薬に弱いなどの理由で減少傾向にあり、売買目的の乱獲もその一つです。
「日本の絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」、通称「種の保存法」の「特定第二種国内希少野生動植物種」に指定されると、販売目的での捕獲・譲渡が禁止されます。今回同時に指定されたトウキョウサンショウウオもそうですが、ネットオークションで乱獲された卵塊が売買されている実態があり地域の個体群へのダメージが大きいため、指定による効果が高い種が選ばれています。
またタガメという人気ある種ということで、反響も考慮して趣味の採集は許される「特定第二種」に指定したと思われます。より厳しい全面採集・譲渡禁止の指定方法もありました。
ただし全面禁止の場合、研究目的の捕獲も許可がいるようになり、生息状況の調査が進まなかったり関心を持つ人が減り、調査が進んでいれば保全できた生息地が失われやすくなるなどの副作用が知られています。
関ジャニ∞のメンバーが食べているのは海外種の「タイワンタガメ」なので今回の規制対象外
ところでタガメにも色々な種がいて、B級グルメとして普及している昆虫食のタガメは東南アジアに生息する「タイワンタガメ」を輸入したものです。したがって今回の指定対象外であり、関ジャニ∞のメンバーは今後もタガメを食べられます。
タイワンタガメは日本のタガメと比べると模様が違うことがわかるでしょうか。