たまに聞かれるのでゲンゴロウを飼ってみたい、あるいは子どもにせがまれてという方向けに、ゲンゴロウがどこで販売されているか、また生体の値段はいくらくらいか、という話について書いておきます。
ゲンゴロウってどこで販売してるの?
種によりますが、観測している範囲ではゲンゴロウ(ナミゲン)はホームセンターやアクアショップ・ペットショップ、ヤフオクなどで流通しています。
しかし、大型ゲンゴロウの仲間は全国的に減少していて、必ずこの店で買える!というお店はないように思います。ペット用品販売大手の「Charm」では比較的よく入荷しているようです。
※本記事は2021年時点の情報で、ゲンゴロウ(ナミゲン)は2023年から保護種となり販売禁止されます。くわしくは以下。
ゲンゴロウ生体の値段は?
ゲンゴロウの流通価格は時代によって変わっていくので、この記事もいずれはネットの記憶になるのかもしれません。が、感覚的なゲンゴロウの値段相場について書いておきます。
ゲンゴロウ(ナミゲン)生体の値段の相場は、だいたいペアで3000円くらいです。時期的にはGWから梅雨前後の繁殖前と、繁殖が終わった秋頃出回ります。
ゲンゴロウの繁殖シーズンは初夏がピークですが、繁殖させている人はオスメスの比率なども勘案して少し多めに育てています。秋口に余剰分が放出されるので、安めになる傾向があるようです。
ゲンゴロウは成虫になってしまえば比較的丈夫で、完全に冬眠することもないので、値段だけ考えれば秋口から飼う方法もあるでしょう。
私の場合、多くの個体は屋外で越冬させていますが、観賞用に数ペア室内水槽に入れています。コガタノがいる関係で保温しているので、冬も元気に泳ぎ回る姿が見られます。
それからナミゲンゴロウ以外の種について。ゲンゴロウモドキ類は倍以上の値段がしますし、低温を好み産卵・繁殖にもノウハウが必要なので、初心者が飼うのは避けた方がよいでしょう。
コガタノやクロゲンは、大型ゲンゴロウの中ではまだ数が多い種です。10匹1000円〜1500円など、比較的安価に流通しています。なお、背中側の写真だけだとナミゲンとコガタノは紛らわしく、たまに間違って販売されていることがあります。
ナミゲンは体長3.5cm程度コガタノは2.5cm程度という違いのほか、一番手っ取り早い見分け方はお腹側の写真を見せてもらうことです。黒ければコガタノ、黄褐色ならナミゲンです。(マルコも黄褐色ですが保護種で流通しないので無視して良い)
中型のヒメゲンやハイイロは普通種で、いる場所には数十匹単位で多産します。わざわざ買うものではない、という感じですね。
大型ゲンゴロウは個体数が少なすぎて生態写真撮れるほどの密度いないのですが、ヒメゲンとかコオイムシなどは該当エリア何箇所か回れば見つかるものなので、ガサガサしに行きましょう!
- Q:ゲンゴロウってどこで販売してるの?
- ゲンゴロウ(ナミゲン)はホームセンターやアクアショップ・ペットショップ、ヤフオクなどで流通していますが、どこでも売っている、というありふれた種ではありません。
- Q:ゲンゴロウ生体の値段は?
- ゲンゴロウ(ナミゲン)生体の値段の相場は、だいたいペアで3000円くらいです。時期的にはGWから梅雨前後の繁殖前と、繁殖が終わった秋頃出回ります。種や流通経路によっても価格は変わり、街のアクアリウムショップでは数倍高いこともあります。
- Q:ゲンゴロウ生体は売れる?
- たまたまゲンゴロウを見つけたときに、ネタとして「それ売れるよ!」と言われることがありますが、そう簡単ではありありません。また、九州など西日本では小型で紛らわしい「コガタノゲンゴロウ」の数が増えていて、こちらは10匹1000円、1500円程度と流通価格には大きな差があります。