ゲンゴロウの種類と外観や生態の特徴について。代表的なナミゲンゴロウのほか大型種にはクロゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、マルコガタノゲンゴロウにゲンゴロウモドキの仲間、中型種にはハイイロゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウなどがいます。
詳細記事があるゲンゴロウ
ハイイロゲンゴロウと世界最大種オウサマゲンゴロウモドキ、コガタノゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、クロゲンゴロウの他、ナミゲンゴロウとシマゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウについて書く予定です。
登る!鳴く!飛ぶ!ゲンゴロウ界の異端児ハイイロゲンゴロウ
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ゲンゴロウの種ごとのサイズ比較
ナミゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、クロゲンゴロウの大型3種のサイズ比較。ナミゲンゴロウは34-42mm、コガタノゲンゴロウは24-29mm、クロゲンゴロウは20-25mm。したがって大型種のサイズ比較ではナミゲンゴロウ(約3.5cm) > コガタノゲンゴロウ(約2.5cm) > クロゲンゴロウ(約2cm)の順になります。ナミゲンゴロウは4cmを超えたら大型個体で、飼育下の繁殖では4cm超えが1つの目標とされます。
続いてゲンゴロウの大型種と中型種のサイズ比較。中型ゲンゴロウは1〜1.5cmサイズで、ヒメゲンゴロウだけ明らかに小柄です。ナミゲンゴロウ34-42mmに対して、中型ゲンゴロウのマルガタゲンゴロウ12-14.5mm、シマゲンゴロウ12.5mm-14mm、ハイイロゲンゴロウ9.8-16.5mm、ヒメゲンゴロウ8-10mm。
ゲンゴロウモドキの仲間はゲンゴロウモドキ30-36mm、シャープゲンゴロウモドキ28-33mm、エゾゲンゴロウモドキ31-36mmと、いずれも大型種。
ちなみに現存する世界最大種でヨーロッパ北部に生息するオウサマゲンゴロウモドキは36-44mm。意外とサイズが小さいように思えるが4cm超えの種は沢山いて、ナミゲンゴロウも「最大級」のゲンゴロウです。オウサマゲンゴロウモドキが「現存する」とただし書きが付くのは、標本上記録はあるが生息地が確認されていない南米の「オウサマゲンゴロウ」が5cm弱で世界最大種だからです。
ゲンゴロウ
我が家でも結構かじられてる…
右の新品だった水草用重りがゲン水槽に入れるとこう(左)なります笑笑 pic.twitter.com/TOcP0yFWMJ
— Tomo (@0502_kuwa) May 13, 2019
ゲンゴロウの触角。写真では伝わりづらいが、ゲンゴロウは目よりも嗅覚の方が強い。元気な生体には関心を示さず、傷ついたもの、死にかけたものの匂いを嗅ぎ取って集まってくる。水中でも触角をピコピコしながら泳いでいる。
ゲンゴロウが口をもしょもしょして触角をぴこぴこする動画見て pic.twitter.com/IJgA1C7Ahu
— いかこ (@gk1_8) November 3, 2018
ゲンゴロウのオスメスの見分け方として、オスの前脚吸盤の他、オスの上翅の点々が挙げられる。
ゲンゴロウの飛翔動画。成虫は灯火にも飛来する。
ゲンゴロウ、飛翔!!
— かっしー生き物垢 (@B_8079) May 14, 2017
そして蓋に激突、撃沈www pic.twitter.com/hv1jI6HfMJ
ゲンゴロウ生息環境
ゲンゴロウの越冬方法
ナミゲンゴロウの寿命は1年以上あり、成虫は水中で越冬します。寿命や翌年の繁殖を考えると屋外で越冬させた方が良いとされています。
ゲンゴロウの手入れ
後ろ足を前に突き出すユニークな格好をする。我が家でもたまに見られる。
ゲンゴロウ産卵セット
右上の写真、オモダカを直植えしているパターン
https://twitter.com/SBC_insect/status/1130351246479519744
ゲンゴロウ産卵痕・卵管理
ゲンゴロウ幼虫の飼育方法(初令・2令・3令・餌・飼育環境・脱皮・上陸・羽化)
ゲンゴロウ幼虫が孵化してから成虫になるまで、飼育方法を詳細に説明しました。
ゲンゴロウ1齢幼虫
https://twitter.com/qqNGs2p2BrMgYm4/status/1131358705927069696
https://twitter.com/0502_kuwa/status/1131136145155223553
孵化直後で3cm。手の平との比較。
水生物館の裏でゲンゴロウの幼虫が産まれました!産まれたては全長3cmほどです。大きなアゴで獲物を捕らえるハンターで、水生物館ではコオロギを与えて育てていきます。今年もゲンゴロウのお世話が始まります。 pic.twitter.com/S515uP2tVT
— 井の頭自然文化園[公式] (@InokashiraZoo) May 27, 2018
ゲンゴロウ初齢幼虫の餌として赤虫を与えている。赤虫は落ちやすい(死にやすい)のかどうかという点は繁殖上よく議論になるポイント。
生後2日目のゲンゴロウの幼虫が赤虫を捕まえる動画です。初めは赤虫の勢いにおされますが…、3回目で見事にキャッチ!やったね!#生物園 #水生昆虫 #ゲンゴロウ pic.twitter.com/x9KsGGXNng
— 足立区生物園 (@seibutuen_info) June 12, 2018
ゲンゴロウ幼虫の飼育環境。獰猛で共食いするためプリンカップで個別飼育するのが定番。産卵床としてオモダカを使っているようですね。
水生物館では、5月22日からゲンゴロウの孵化が始まり、現在37匹の幼虫を裏側で飼育しています。幼虫は獲物を襲う大きなあごを持つため、共食いをしないようにカップで1匹ずつ分けています。 pic.twitter.com/FWo2ZjY6Mi
— 井の頭自然文化園[公式] (@InokashiraZoo) May 30, 2017
ゲンゴロウ3齢幼虫
ゲンゴロウは1齢→2齢→3齢→上陸して蛹→羽化という成長段階を経る。3齢では8cmを超えるのが上陸前の一つの目安。
ゲンゴロウの上陸セット・蛹
幼虫が土に潜る所の写真
なんといってもゲンゴロウが難易度が高かった。 pic.twitter.com/r01oDmyt7H
— ひなぎく (@ec_zwt) May 18, 2019
野外での石の下から見つかったゲンゴロウ蛹
湿地沿いにあった拳サイズ位の石を起こしていると石下からゲンゴロウorガムシと思しき甲虫の蛹が出た(^^;;野外下で地面下で蛹化する甲虫類の蛹に遭遇する確率は殆ど無い為。足場が不安定な湿地らがら三脚を使って何枚も撮影した。無事に羽化する可能性は低いけど正体が知りたいので丁寧にお持ち帰る笑 pic.twitter.com/UgQW4Fqq0J
— ティーノ (@thi_no_64) March 4, 2019
ゲンゴロウの羽化
羽化のタイムラプス
ゲンゴロウ成虫にオレはなる!
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) November 26, 2017
※東京ズーネット・井の頭自然文化園最新記事☞https://t.co/D1KNsMNsbr pic.twitter.com/4iFi5H1hrV
羽化直後の新成虫は体が柔らかく、また浮いてしまいなかなか水に潜れないため、共食いを避け2週間ほど単独飼育が望ましい、とされている。
水生物館の裏でゲンゴロウの幼虫を土に潜らせて一ヶ月近く経ちますが、ようやく成虫になって土から出てきました! すぐに水に入れてあげますが、しばらく体が水を弾いて潜れません。大きなミズスマシの様に見えます。水草を入れておくと、じきにそれにつかまりながら水に入っていきます。 pic.twitter.com/LDayvmQqOB
— 井の頭自然文化園[公式] (@InokashiraZoo) July 22, 2018
ゲンゴロウモドキ
「モドキ」とついているが大型ゲンゴロウの仲間である。黄色い縁取りと、雌の上翅に縦溝が現れる点が特徴的。
ゲンゴロウモドキ最大種のDytiscus latissimus(ラティシムス)は4cm以上ありゲンゴロウの仲間としても最大級。先日 @haino1974 さんが東欧で採集している。
エゾゲンゴロウモドキ
ハイイロゲンゴロウ
普通のゲンゴロウは飛び立つ前に甲羅干しするが、水中からいきなり飛べるという変態仕様で有名。
ハイイロゲンゴロウは他の種より目が大きく愛嬌がある。
ヒメゲンゴロウ
ヒメゲンゴロウ、シマゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウは場所によって多産する普通種。
シマゲンゴロウ
左側はヒメゲンゴロウではなくコオイムシ。
昨日、田んぼの中で出会った生き物。ヒメゲンゴロウ?とシマゲンゴロウ。#産山 pic.twitter.com/W6LR7AmC2p
— 扇ふぁーむ (@Ougi_Farm) May 17, 2019
田んぼをシマゲンゴロウが泳ぎ回っている動画
#シマゲンゴロウ 、発見!
— 森田存◉1/30-2/14【どこでも博物ふぇすてぃばる!零/オンライン】 (@Ali_Morita) May 16, 2019
変な動き!!
ヒャヒャヒャヒャヒャ〜と泳いでる。飛んでるみたい(๑Ő д Ő๑)
凄い独特の動きで、小さくても夜でもすぐに分かる。面白いっ!
夜の田んぼを小一時間くらい見つめるが最近の日課(๑•́‧̫•̀๑) #自然 #昆虫 #ゲンゴロウ pic.twitter.com/bxfyKd4n4j
野生化での上陸
16 シマゲンゴロウ
— ティーノ (@thi_no_64) February 11, 2018
昔から環境が変わっていない里山の谷津田に生息する中型 美麗ゲンゴロウ🤗
千葉の地元では3月下旬から水を張った谷津田内に何処からともなく出現する。5月下旬頃に夜間観察しに行くと蛹になる為に陸に上がったシマゲン幼虫が見られる。千葉在住の身となり かなり身近な虫となった😊 pic.twitter.com/rOlZLvw1aK
シマゲンゴロウの仲間は縞模様が多様である。
オオイチモンジシマゲンゴロウ
— This account has been deleted. (@damsii6) September 23, 2018
よく漆器に金箔をまぶしたような模様と言われるが、まさにその通りである。個人的には金箔少なめが好み。性格はシマゲンのように落ち着きがない印象を持つ。こんなところにゲンゴロウおるんかという環境で本種がネットインする意外性から来る感動は筆舌に尽くしがたい。 pic.twitter.com/VY6gODBVOA
シマゲンゴロウは陸上越冬と…
「シマゲンゴロウ」
— 越冬体制の§比叡 (@hieimushi) May 10, 2019
満を持して登場。
綺麗で可愛いので女性受けが良く、女性にゲンゴロウを紹介する時はまずシマゲンを見せる。
陸上越冬なので越冬個体を1度は見てみたい。 pic.twitter.com/xVpX0AV1Uh
越冬中の様子
シマゲンゴロウも越冬中…もうそこまで春がきてるはず! pic.twitter.com/AaLtHF1iNJ
— アクアマリンいなわしろカワセミ水族館 (@InawashiroAQ) March 31, 2019
こちらは飼育下の越冬。水苔を使用している。
仮死状態のシマゲンゴロウ
— シビ (@cy13050091) December 15, 2018
先週、家の個体がキチンと越冬しているかを確認した時に撮影したもの pic.twitter.com/XIU84ar45t
スジゲンゴロウ
シマゲンゴロウのように黄色の筋がなく、隆起した筋があるゲンゴロウ。
クロゲンゴロウ
鳥類メインのカメラマンさんの本格写真
むちゃくちゃかわいいクロゲンゴロウ、見る?
— のび (@nobbyy0402) May 8, 2019
OM-D E-M1X + ED 60mm F2.8 Macro pic.twitter.com/Egg45e3xno
飼育下のクロゲンゴロウ羽化。プリンカップ使用。
黒くなったクロゲンゴロウ pic.twitter.com/UgKDQwcGIE
— CB御殿 (@CbFukag) August 13, 2018
クロゲンゴロウの甲羅干し
クロゲンゴロウの甲羅干し。 pic.twitter.com/lQgzAqrg6l
— たがめおじさん (@tgm_o) September 6, 2017
マルコガタノゲンゴロウ
コガタノゲンゴロウは腹が黒く、マルコガタノゲンゴロウはゲンゴロウに似て赤褐色。2011年に「種の保存法」で「国内希少野生動植物種」に指定されたため、販売・頒布目的の陳列・広告、譲渡し、捕獲・採取、殺傷・損傷、輸出入等が原則として禁止されています。
コガタノゲンゴロウ
ナミゲンゴロウとのサイズ比較。
4月に入ったのでゲンゴロウ水槽を大掃除🌊オオゲン・コガタノ各4頭。エサの時でも全員同時には出てこないから、勢揃いしたのは前の掃除の時以来 pic.twitter.com/s7eVg3dnX5
— T/Zero. (@Zerobuster_g) April 3, 2017