昆虫食のなかでも美味しい!と評判なのがTAKEOの「タガメサイダー」。サイダーの香り付けにタガメのエキスを用いた飲み物です。東南アジア料理ではタガメを香料にするくらいで、根拠がある使い方なんですね。青リンゴのサイダーだよ!と言われてもわからないであろう、爽やかな香りです。タガメの味もチェックしてきましたよ。
日本最大の水生昆虫タガメ。タガメの飼育方法や餌、交尾から繁殖、幼虫の育て方まで、タガメの飼育・繁殖方法についてはこちらの特集もご覧ください。
昆虫食文化と昆虫食メーカーTAKEO
そもそも昆虫食の文化は日本でも長野のイナゴの佃煮とか、東南アジアの屋台とか、世界各地にあります。近年の昆虫食ブームは飲食におけるインスタ映えやYouTubeなどの動画ブームのなかで、アイドルが罰ゲームで食べるなどの意外性から認知が広がったものです。これについては別途ブームの経緯を記事にしようと思っています。
それとは別にパッケージングの話があって、今地方に昆虫食の自販機ができた程度でNHKのニュースになっていてなんだかなという感じですが、要はアルミパックを並べているだけなんですね。あのアルミパックに小綺麗にパッケージングして…という所を丁寧にやってきたのが、昆虫食メーカーのTAKEOさんなわけです(という認識)。
国立科学博物館でも売店に並ぶTAKEO「タガメサイダー」
昆虫食のTAKEOが開発したオリジナル商品「タガメサイダー」は、サイダーの香り付けにタガメのエキスを用いた飲み物。タガメはカメムシの仲間で匂いを発する器官を持っていますが、東南アジアに生息するタイワンタガメは現地で香料として使われ、匂いが強いオスの方が価格が高いほど実績ある食材です。
TAKEOのタガメサイダーはラベルにイラストレーターのトガシユウスケさんを起用したボトルに瓶詰めされています。国立科学博物館で開催された「大地のハンター展」売店では、一番いい位置に陳列される人気具合。
TAKEO実店舗限定“めっちゃタガメサイダー”
たまたま行ける範囲にTAKEOの実店舗があったので、実店舗限定“めっちゃタガメサイダー”を頼んでみました。タガメサイダーにレモングラス、タピオカ、タガメなどを盛り込みんだ豪華版です。
結論から言うと、タガメサイダーは普通においしい。スイーツ好きで色々食べている私から見ても、完成度が高い。濃厚な青リンゴの香りがして、嫌な苦味とか後味もありません。
タガメサイダーのタガメエキスは0.3%と少ないですが、これで数倍入れたら香りの強さでむせてしまうでしょう。リンゴではなく青リンゴという所もポイントで、さわやかな系統です。
↓ちなみに後脚の幅が広いのもタイワンタガメの特徴
気になるタガメのお味は?
瓶詰めのタガメサイダーにはタガメ本体は含まれていませんが、実店舗限定の「めっちゃタガメサイダー」ではエキスを取った後のタガメも付いてきます。いきなりタガメ並べられたら食べ方困惑しますが、縦半分に割ってあるので、楊枝で肉をほじって食べます。
まずタガメの可食部ですが、体格の割に少ない印象。腹部は内蔵なので実質胸部のみとなります。メスなら卵もあると思いますが、香料として使うのはオスだけなんですよね。
タガメの肉の食感は、貝柱に近い感じ。飛ぶのに適していない造形なのに結構移動できるのは、この筋肉が支えているのね…とマニアックな楽しみ方ができます。