桜も満開となり、三寒四温で暖かい日が出てくるとタガメを冬眠から起こす時期です。早く起こすと餌代増えますが、引っ張りすぎて冬越し失敗してしまうのも心配。タガメは湿らせた水苔を敷き詰めたタッパーで冷暗所に置いていますが、前脚を開くようになったら目覚めてきている証拠。暖かい所に置くと動き出します。
日本最大の水生昆虫タガメ。タガメの飼育方法や餌、交尾から繁殖、幼虫の育て方まで、タガメの飼育・繁殖方法についてはこちらの特集もご覧ください。
タガメの冬眠方法
タガメは10月から11月頃になると水辺から姿を消し、落ち葉の下などで越冬体制に入ります。ただし、必ず陸上越冬するわけではなく、野生下・飼育下でも水中越冬する事例が見られます。
飼育下で陸上越冬させるには、晩秋に食欲が減ったタガメを、湿らせた水苔や落ち葉を敷き詰めたタッパーや衣装ケースに放り込み、屋外の冷暗所で保管しましょう。数日すると、前脚を畳んだ越冬体制に入るので、後は餌も食べずに翌春まで過ごします。
写真は、タガメを冬眠させていたタッパー。オス6メス2の8匹入っています。
昨年は4月4日にタガメを冬眠から起こしたようなので、だいたい同じ時期ですね。
タガメを冬眠から起こすには?
タガメが起きているかのサインの一つに、前脚を畳んでいるかどうかがあります。写真では左上と右下の個体は前脚を開いていて、もう起きています。右上の個体は前脚を畳んでいますね。
3-4月になれば、日中日当たりが良い場所に置いておけば、体温が上がってタガメたちも動き出します。
一般に冬眠前と冬眠明けはタガメの体調が不安定で落ちやすい時期と言われています。また、お腹が空いた所で共食いしてもつまらないので、まずは個別飼育して餌を食べた後、集団飼育に移行しようと思います。
2匹のうち1匹は起きた当日にドジョウを食べました。これで一安心。
タガメの飼育環境
昨年の水槽をリセットして、砂利を掃除し熱湯消毒、底面濾過にスポンジフィルター、鉢底ネットの支柱を立てました。餌を食べた個体から、順次こちらのタガメ飼育水槽に移していきます。