ゲンゴロウは、コウチュウ目ゲンゴロウ科ゲンゴロウ亜科の水生昆虫。流線型の体を持ち、水中を上手に泳ぐ。
大型種としてはナミゲンゴロウ・コガタノゲンゴロウ・クロゲンゴロウ・ゲンゴロウモドキなどが一般的。東南アジアや南西諸島に住むヒメフチゲンゴロウやフチトリゲンゴロウは現在かなり数を減らしている。マルコガタノゲンゴロウやフチトリゲンゴロウは国内希少野生動植物に指定され、保護対象。
ゲンゴロウ亜科のうちゲンゴロウ属(Cybister属)は東南アジアにいる種も見られるように、南方から進出してきた種で、日本にはこれらとは別に北方から進出してきたゲンゴロウモドキ属(Dytiscus属)がいる。北方種も大きくなり、ゲンゴロウモドキもナミゲンゴロウと同等の大きさになるほか、世界最大種オウサマゲンゴロウモドキもDytiscusの仲間で、北方ヨーロッパに生息する。